FXトレードをしている人は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
FXトレードに慣れていれば、似ている特徴が多く、始めるにあたって注文方法が少し違うだけなので、難しくないと思います。
ノックアウトオプションは、「少額で資金を効率よく運用できる」という点では、FXよりも有利な点もあります。
後ほど詳しくご紹介します。
始める上で、FXトレードと比較して何が違うのか?
FXの裁量トレードでいまいち稼げない人にとってはメリットもあるかと思います。
どんな人に向いているのかというと、
ノックアウトオプションとは、裁量性とリスクを限定した取引スタイルです。
裁量性がより求められるFXトレードで注文時にリスクを限定できない人、裁量性がデメリットになってしまっているトレーダーの方、初心者でまだ裁量トレードに慣れていない人にお勧めできます。
具体的には、
- トレードで逆指値注文(損切り設定)を設定できない(しない)
- 一度設定した損切りラインをずらして我慢した結果、さらに大きな損失を生んでしまう
こんな人にはおすすめできます。
言い換えると、トレードに裁量性を求める人には向いてないかもしれません。
今回ノックアウトオプション取引を提供している代表的なIG証券でのはじめ方をセットでご紹介していきたいと思います。
ノックアウトオプションと似ている取引方法で、IG証券は日本で初めてバイナリーオプション取引を展開した証券会社でもあります。
それでは早速解説していきたいと思います。
ノックアウトオプションとは?

ノックアウトオプションとは、リスクを限定した上で行うトレードのことです。
具体的には、原資産価格が今後指定した価格を決めた上でエントリー後、その指定価格に達すると、自動的にポジション決済(ノックアウト)されます。
FXや株式トレードと大きく違う点としては、エントリーについて買いのポジションでしか行えないことです。
いわゆる売り注文はできません。
ただ同じ意味合いの注文は可能です。
どういうことかと言いますと、買い注文を行う際に注文時点の価格よリ、上がるのか下がるのかを選択した上で注文を行います。
ドル円(USD/JPY)のトレードで例えると、記事執筆時は1ドル=129円になっているわけですが、129円より今後の為替相場が上がると予測すれば「ブル」の買い注文、下がると予測すれば「ベア」の買い注文を指定した価格を設定した上で、注文をおこないます。
ノックアウトオプションは、常に逆指し値注文(損切り設定)を行う注文方法です。
FXの逆指値注文と違う点は、ノックアウト価格にはスリッページが起きません。
その為、大幅な変動で価格帯を抜けたとしても、ノックアウト価格以上に損失を生むことはありません。(その為のオプション料が発生します)

最大の特徴は、1トレードでの最大損失額を決めた上で行うことで、リスクを限定できる点です。
ノックアウトオプションもレバレッジ取引になりますので、少額で効率的に資金を運用することが可能です。
実質的に、FXよりもレバレッジが大きく取引することも可能です。
レバレッジ取引のリスクに関しては、FXやCFD取引と同様に資金管理が重要です。
取引方法

実際のチャート画面はこちら。
取引方法はシンプルで現時点の価格より、「上がるのか」「下がるのか」の2択をするだけです。
ノックアウト価格(損切り価格)を設定した上で、「ブル(上昇)」または「ペア(下落)」のタイプを選択します。
金融市場では、強気相場(上昇)では「ブル=牡牛」、弱気相場(下落)では「ベア=熊」と認識されています。
- 相場が上がると予測したなら、「ブル」の買い注文
→(原資産価格-ノックアウト価格)+ノックアウト・プレミアム - 相場が下がると予測したなら、「ベア」の買い注文
→(ノックアウト価格-原資産価格-)+ノックアウト・プレミアム

FXトレードと違う点は、いわゆるスプレッドがFX業者の手数料として、1トレードごとにかかる手数料があります。
ノックアウト・オプション取引では、スプレッド+ノックアウトオプション・プレミアムと呼ばれる保証料(オプション料)が発生します。
このオプション料は、原資産価格に近ければ安くなり、遠い価格帯になればそれに応じたオプション料が発生します。
これはスリッページに対する保証料です。
※スリッページ
注文時の価格と実際に約定された価格の間に起きたズレのこと。スリッページは各業者にて変わります。
FXなどでは、突然の相場変動が起きた際、逆指し値注文をしていたとしても、実際約定された価格はそれ以上に膨らむ可能性があります。
このようなケースは、ノックアウトオプションでは100%起きないので、安心と言えますね。
注文後、ノックアウトオプションを途中決済することも可能で、その際にはノックアウト・プレミアムは返金される仕組みです。
ただし、一度注文を行なったら、注文価格など変更はできませんので、一度決済してまた新しく注文を行う必要があります。
ノックアウトオプションのメリット
FXと比較した際に、ノックアウトオプションのメリットをは、以下の2つが挙げられます。
- 損失額を限定できる
- 大きなレバレッジ取引が可能
損失額を限定できる
メリットの大きなポイントは、やはりリスク=最大損失額を取引前に限定できる点があげられます。
FXでももちろん、損失額は限定できますが、裁量性がありますので、初めに設定できないこともありますね。
僕もそうでした。
損切りラインを設定しても、いざ確定してしまう価格帯まで到達しそうになると、ずらしてしまうことも経験ありませんか?
そして最終的には口座の残高限界まで粘って、ロスカット・・・。
これも何度も経験しました。。
良くも悪くも、裁量トレードでは個人の判断に委ねられてしまいます。
裁量性がこういった悪い方に繋がってしまいがちなトレーダーの人は、癖を抜くためにも、ノックアウトオプションのような初めから最大損失額を設定し、変更できないような取引に移行してみると、後々裁量トレードにもいい結果に繋げられるきっかけになるかもしれません。
トレードにおいて、資金管理は大事な要素の一つです。
その上で損失を最小限にできる癖をつけるためには、ノックアウトオプションは最適な取引と言えます。
大きなレバレッジ取引ができる
FXの最大のレバレッジは25倍ですが、ノックアウトオプションのレバレッジは実質的に高い取引が可能です。
ノックアウトオプションの場合は、損切りラインを狭くすることで、レバレッジ高く取引することが可能です。
(これにはメリット、デメリットどちらもあります)
ポイントは証拠金ですが、ノックアウトオプションの場合、証拠金(オプション料)=最大損失額です。
■ ノックアウトオプションのレバレッジ=通貨の総価格÷必要証拠金×100
・レバレッジ=為替レート×取引数量÷口座への入金額 ・必要証拠金=(原資産価格-ノックアウト価格)+ノックアウトプレミアム×1ポイント損益額 (※ブルの買い注文の場合)
1ドル= 100円の為替レートのドル/円、10,000通貨の取引で比較してみます。
FXの最大レバレッジは、最大25倍なので上の数式に当てはめると、必要証拠金は4万円です。
ノックアウトオプションのレバレッジは、
ノックアウト価格99円(損切りレベル100pips)に設定したとします。
上の数式に当てはめると、
・必要証拠金=({100-99)+ノックアウトプレミアム}×10,000≒10,0000(円)
・レバレッジ=100(円)×10,0000(通貨)÷10,000(円)=100(倍)
1円(100pips)程度の損切り幅であれば、FXのおよそ4倍のレバレッジ効率が実現できます。
あらかじめ最大損失額を決めた取引を行うという条件であれば、ノックアウトオプション取引の方が、資金効率がいいということになります。
FXでは、追証もありますので、実際にはもう少し余裕を持たせた証拠金がないと、すぐに損失を生んでしまします。
ノックアウトオプションのレバレッジ大きさは、原資産価格とノックアウト価格の価格幅に比例します。
狭ければ、レバレッジが大きく、広ければ、レバレッジも小さくなります。
通貨の変動(ボラティリティ)を理解した上で、ノックアウトオプション取引を行うことが、レバレッジ取引のメリットの資金効率を実現可能です。
ノックアウトオプションのデメリット
ノックアウトオプションでは、リスクを限定した取引が最大のメリットですので、以下の2つは仕方がない側面があります。
- トレードの裁量性が限定される
- FXよりスプレッドが広い
リスクを限定することで、レバレッジを大きくすることが可能ですが、一度注文を行うと、初めに決めたノックアウト価格を変更することはできません。
ノックアウト・オプションの始め方

ノックアウトオプション取引を始めるなら、取引商品が豊富なIG証券がおすすめです。
特徴から口座開設と注文方法まで解説していきます。
いきなり実際にリアルトレードから始めるのが不安な方は、デモ口座も開設できるので、一度どのように取引を行うのか試してみてください。
IG証券は取引できる商品が多く、ノックアウトオプション取引だけでなく、FX、CFD取引も可能なので、取引スタイルに幅もあります。
詳しくIG証券についてお話ししていきたいと思います。
IG証券口座開設は下記リンクから。
IG証券の特徴
IG証券は、ロンドンに本拠地を構える金融サービスプロバイダーです。
IGグループは、ロンドン証券取引所に上場しており、45年以上の歴史があり、様々な金融商品を取り扱っています。
世界規模でサービスを展開しているので、世界規模でIGグループのプラットフォームを利用しているユーザーが31万人以上います。
特徴としては、
・取引スタイルが豊富
・取引銘柄が17,000種類以上と豊富
4種類の取引方法が選択できます。
- ノックアウトオプション(FX、株価指数、商品)
- バイナリーオプション
- CFD(株式、株価指数、商品)
- FX

それぞれにあった投資スタイルで取引が行うことが可能です。
バイナリーオプションとは、ノックアウトオプションに近い取引ですが、大きく違うのは、時間軸です。
判定時刻までに価格が上がっているのか、下がっているのかを取引時に目標レートを選択し、その時間までに予想通りに推移すれば、その差益が利益になります。
細かい説明は省略しますが、相場の変動に時間を指定するような選択肢を入れた取引にあまり優位性はないと考えているので、あまりお勧めできませんね。
個人的には、単純にギャンブル性を強めている性質があるかなと。
正直、その時の相場の状況で判断することが、仮に損失を生んだとしても、次の取引に繋がると思います。
強いて自分がやる時は、大きな経済指標が絡むような一時的に大幅に価格が変動するときくらいですが、こういったトレードはリスクが高くなるので、現時点では絶対にやりませんが。
結論、バイナリーオプションは個人的に積極的にトレードに取り入れるメリットはないかなと考えています。
取扱いの金融商品
ノックアウトオプションで取引できる銘柄商品は、大きく3種類です。
- FX
- 株価指数
- 商品
IG証券のFX取引に関しては、正直通貨のスプレッドが他社より広く、変動制なので裁量トレードには不向きだと思います。
ノックアウトオプションのスプレッドは、FXと比較してしまうと、多少広くなりがちです。
例えば、USD/JPYは0.2銭が最狭水準ですが、IG証券では0.6銭(※HP記載)なので、およそ3倍です。
他の通貨ペアも特段狭い通貨はありません。
他社では取り扱っていない通貨を多数取り扱っています。
約100種類の通貨ペアを提供しています。
IG証券の口座開設の方法
IG証券の口座開設方法は簡単3分で行なうことができます。
下記ページの「口座開設はこちら」をクリックし、開設フォームへアクセスします。

・IG証券口座開設手順
- 口座開設ページから個人情報を入力
↓ - 本人確認書類の提出(アップロード)
↓ - 取引口座の選択
↓ - 口座登録+入金
↓ - ノックアウトオプション(KO)画面で好きな取引銘柄を選択後、注文
IG証券口座開設は下記リンクから。
まとめ

今回は、「ノックアウトオプション」についてまとめました。
最後にまとめると、ノックアウトオプションの特徴として、
- ノックアウトオプションのメリット
- 最大損失額を限定できる
- 大きなレバレッジ取引ができる
- 取引銘柄が豊富
- ノックアウトオプションのデメリット
- トレードの裁量性が限定される
- FXよりスプレッドが広い
ノックアウトオプションは、リスクを限定した取引です。
少額でレバレッジ効率を高めた取引方法の一つです。
FXで伸び悩んでいる人の一つの特徴に、リスク管理ができていないことが挙げられます。
ノックアウトオプションのような初めに損失額を決めるような取引を通して、得られることもあると思います。
ぜひ一度自分のトレードを見直す機会になれたらと思います。
それでは!