NFTとは、ブロックチェーン技術を使ったデジタル上の所有証明を発行することができる技術です。
NFTについてはこちらの記事でもまとめていますので、宜しければご覧になってください。
何かと話題なNFTって?[これを読めば、誰かに説明できるようになります]
- NFTの活用方法
- NFTマーケットの主流
- NFTコンテンツのマーケットの仕組み
ブロックチェーン、NFTの技術が確立されるからこそ、仮想通貨やNFTコンテンツが暗号資産として、デジタル上で所有できるようになりました。
特に現在過熱しているのは、「NFT×コンテンツ」を掛け合わせたものを売買するものではないでしょうか。
これまではデジタル上で複製や改竄などが容易にできてしまっていたものが、NFTという技術が確立されたことにより、偽造や複製が困難になりつつあります。
デジタルコンテンツの価値の証明ができるようになったことで、急成長中しているマーケットです。
NFTマーケットとは

基本的にNFTを使ったコンテンツは、デジタル情報のため、オンライン上で売買されます。
NFTが普及しはじめて以来、国内外でNFTコンテンツのマーケットプレイスが登場しています。
国内の一部マーケットでは、仮想通貨以外のクレジットカード決済も可能ですが、海外のマーケットを含め、イーサリアム等の仮想通貨が主流です。
- 海外
- OpenSea(※NFTマーケットでは最大規模)
- Foundation
- Super Rare
- Rarible
- 国内
- Adam by GMO(GMOグループのGMOアダム株式会社が展開。日本円でも決済可能)
- nanakusa(日本円でも決済可能)
- Coincheck NFT(β版)
- 楽天NFT
- HEXA(ヘキサ)
マーケットプレイスにはそれぞれ特徴があり、様々な企業が展開しています。
2021年6月には、LINE社がNFTマーケット(β版)を展開、最近ではフリマアプリで有名なメルカリ社、楽天社もNFT事業の参入を発表しています。
有名IT企業の参入も活発化しており、2022年はさらに国内マーケットのシェア競争の激化が予想されます。
今一番大きいマーケットはOpenSeaと呼ばれるNFTマーケットプレイスです。
特に過熱しているNFTマーケットのコンテンツは、おそらくデジタルアートやイラスト関連で、最近ではメタバース関連のブロックチェーンゲームのアセットなども頻繁に取引されています。
他にも、音楽、写真、トレーディングカード、VRなど様々な分野で展開されています。
CryptoPunks(クリプトパンクス)をはじめ、海外アーティストの有名なデジタルアート作品が信じられない価格に跳ね上がっていたことが話題になったことで、様々な分野のアーティストが次々に参入しています。
なぜNFTアートが盛り上がっているのか?

「NFTアート」がなぜ盛り上がっているのかは、それは個人ではじめられること、NFTコンテンツの売買形態が挙げられます。
1つは、近年デジタル上で発信する事が日常になりつつある今、「企業」から「個」の時代になりつつあります。
これがWeb3.0と言われている代表的な流れだと考えています。
まさにこれがNFTアートと親和性が高いことが、現実的に起きています。
マネタイズするまでに、スキルを持った人材は企業に属することでしかスタートできなかったことが、様々なデジタル上のプラットフォームが確立されたことで、個人またはチーム規模でもスタートできるようになりました。YouTubeなどが代表的ですよね。
2つ目の要因は、NFTコンテンツの売買スタイルです。
大きく分けると、1次販売と2次流通の2点にあります。
・1次販売 → NFTコンテンツを自分で製作して販売する作り手側で収益を得る側の立場。 ・2次流通 → NFTコンテンツの所有権を購入後、購入したコンテンツを転売する立場。

特にこの2次流通の仕組みがこれまでの転売の概念を画期的にした点にあります。
OpenSeaでは製作者が2次流通した際のロイヤリティ(権利収入)をあらかじめ設定できる点にあります。
購入者が転売を行うたびに、そのロイヤリティが製作者にも支払われる仕組みが確立できている点です。
価値が上がれば、その分製作者にも半永久的にロイヤリティとして還元されるわけです。
最近では、ジェネラティブNFTと呼ばれるNFTを数万枚発行することで、資金調達をする流れなどがアメリカはもちろん、日本の一部NFT運営チームが数多く取り入れ、成功を収めているコレクションも多数出てきています。
日本で代表的な成功事例のコレクションは、Ninja DAOから生まれたクリプトニンジャというシリーズや2次創作で生まれたクリプトニンジャパートナーズがNFT界隈では有名です。
2022年8月現在では、販売価格から200倍を超える価格で取引されているほどです。
これまでその作品が本物か有名な画家の作品など、真贋を確かめるためには様々な要素から、それがいかに本物であるかを証明するようないわゆる鑑定士的な知識や鑑定書などの証明がなかったら、偽物を掴ませられることも多いかったわけです。
しかし、NFTという技術が確立されたことで、デジタル上の証明ができることで売り手も買い手も、ある種そういった信用問題に対して悩まされることがなくなります。
ブロックチェーンが存在し続ける限り、価値の証明がデジタル上で保証されるからこそ、現在のようなスピード感で目まぐるしく投機的な価値の変動が起きていると思います。
ただし、所有権の証明であって、著作権ではないので所有後の活用方法に関しては、注意が必要です。
もう一点注意が必要なのは、GAS(ガス)代と呼ばれる手数料です。
※GAS代 ガス代 = Gwei(GASの単位) × ガスリミット(ガスの上限)
OpenSeaでも、イーサリアムでの取引が主流で、出品する際にガス代と呼ばれている手数料が発生します。
ガス代は、イーサリアムブロックチェーンの需要で決まるもので、日々変動します。
ガス代は上記の定義で決定されており、イーサリアムの取引量で変動します。
イーサリアムの取引量が増えれば増えるほど、Gweiが大きくなり、GAS代が上昇します。
つまり現状、取引が活発にされているので、取引量の増加に比例してGAS代も高騰しているようです。
OpenSeaでは、GAS代の高騰を問題視しており、イーサリアムとは別のプロトコルを導入するなど、様々な取り組みが行われているようです。
他にも手数料が発生する時はどういう時かと言いますと、以下のようなシーンが挙げられます。
■ガス代が発生するタイミング(イーサリアムブロックチェーン) ・NFTを発行する ・NFTの売買をする ・NFTを送ったり、受け取ったりする ・イーサリアムを他者に送る、受け取る
ブロックチェーンの特徴として、いわゆる中央管理者がいない状態で、取引データが記録されるシステムにあります。
つまり、取引データの証明をするにあたっての承認作業(マイニング)がこれまでと異なり、一括管理ではないので、マイナーと呼ばれる承認作業を行う人達が存在します。
この承認作業がマイニングと呼ばれ、その作業に膨大なコンピューターの計算が必要になるようです。
そういった作業をする方に対して支払われる手数料がいわゆるGAS代と呼ばれるもので、これが当初はかなり高額(数万円)でした。
この手数料負けしてしまうような価格帯のものでは、利益を得られないということにも繋がり、ある程度高額なアート作品が主流で出回ったことも背景の一つに挙げられます。
現在では、このようなイーサリアムの弱点を補完するようなイーサリアム上で機能するL2(レイヤーツー)と呼ばれるブロックチェーンプロジェクトも活発で、ポリゴン、ソラナ、アバランチなど新しいチェーンなども続々と開発されています。
今後のNFTビジネスの展開

NFTアートにおけるマーケットは、これまでのアート作品の売買においてはとても画期的ですが、現状の過熱期からの展開が注目所だと思います。
2022年1月時点のNFTマーケット全体の取引高は過去最高の記録となっていて、約4000億円という市場規模に成長しています。

ここまでの市場規模も驚きですし、拡大のスピードも凄まじすぎますね・・・
現時点では、本質的な価値よりも新しいコンテンツ、概念の普及しはじめたことに世界中の人が注目し、世界規模での実証実験をしているように感じています。
NFTアートを皮切りに、様々な分野でNFTを活用するような動きはとても興味深いですよね。
仮想通貨をはじめ、今後こういった技術や概念が、これまでの日常にどのように溶け込んでいくのかが一番のターニングポイントであることは間違いありません。
NFTアートの分野以外でも、NFTを活用するものが一般層に溶け込んでいくような世界線ができると、これまでの日常生活を間違いなく変革することは間違いないでしょう。
成長著しいNFT作品にぜひ一度触れてみると、新しい文化を知るきっかけになると思います!
OpenSeaのNFTコンテンツの購入する方法も解説していますので、よろしければご覧になってみてください!
それでは!