今、巷で何かと話題になっているキーワードの一つの「NFT」について解説していきたいと思います。
仮想通貨を含め、クリプトの世界の難しさの一つに、今回もいくつか出来るかと思いますが、詳しく知らない人に説明をする上でも、横文字、、、ブロックチェーン、スマートコントラクト、NFT、、
いわゆる専門用語を理解した上でないと、理解を深めることが難しい世界でもあります。
本当に理解していきたい人は、その一つ一つの用語の理解から始める必要があります。
- NFTの技術の仕組み
- NFTの活用方法とその事例
- NFTコンテンツのマーケットの仕組み
今回は、特に「NFT」という概念をシンプルにまとめていますので、この記事を読んでいただければ、NFTの要点をご理解いただけるかと思います。
そもそもNFTとは?

世間で言われているNFTとは、
※NFT
Non Fungible Token(ノンファンジブル・トークン)の略称で、直訳すると「非代替トークン」と呼ばれているものです。
これだけ聞いてもよくわかりませんよね?
文字通り、非代替のトークン。
トークンとは代用硬貨、象徴、印と言う意味です。
もう少し噛み砕きますと、、、
他では替えの効かないトークン→他では替えの効かないモノ(=硬貨、象徴、資産など)
なかなか体験したことのない人にこれだけ説明しても理解できないですよね。
NFTとは、デジタル上で「証明」ができる技術
つまり何?っていうことですが、一言で表すと、
「デジタルデータの証明書」=「デジタルハンコ」的なが意味合いとしては近いようです。
順序立てて解説していきます。
横文字が続きますが、NFTに限らず、IT化が進む現代、コロナ禍も相まってさまざまな分野でDX化も進み、よりデジタル化を加速させるようなものが次々と登場しています。
例えば仮想通貨は、以前からニュースやネットでも何かと話題になっていますよね?
それは今も続いています。
仮想通貨の走りであるビットコインをはじめ、イーサリアム、リップルなど様々な種類の仮想通貨は今も生まれ続けています。

人によっては仮想通貨を投資対象として、代表的なビットコインを購入し、最近になって資産を数十倍〜数百倍に増えていたなんてことは耳にしたことはありませんか?
現在でも過熱している仮想通貨市場は、様々な要素や期待値などで、バブル的にその価値を高騰させているように感じています。

すごい世界なのは何となくわかるんだけど、まだ投機的な対象として見えないんだよなぁ・・・
とりあえず、まだ様子見かな。
しかし、NFTという概念が浸透しつつある現在は仮想通貨を含め、その市場動向を注目する一人になりました。
NFTと仮想通貨を混同される方が多いかもしれませんが、実は意味合い的には対比的な位置付けにあります。
■仮想通貨とNFTの違い ・NFT→ 他のモノに替えが効かない唯一のモノ(非代替) ・仮想通貨→ 替えの効く通貨=ファンジブルトークン(代替)
仮想通貨もNFTも、ブロックチェーンという技術、簡潔に言うと個別の識別サインを付与する技術が使用されています。
ブロックチェーンとは、情報を1つの鎖(チェーン)のように一つ一つの取引履歴(ブロック)を繋げていくことができる暗号技術です。
そういった連結されていくブロックチェーンという技術は、データの破壊や改竄が難しい技術のようで、銀行など金融分野でも注目を集めています。
既に仮想通貨の世界では、分散型金融「DeFi」と呼ばれている、これまでの中央集権型の金融機関に頼ることなく、個人の資産を管理できることを目指している動きも活発になっており、よりセキュリティ性の求められる技術の技術革新がとてつもないスピード感で発展しています。
※DeFi
「Decentralized Finacce」の略称で、これまでの中央集権型の金融機関の在り方に対して、「分散型金融」と呼ばれるブロックチェーン技術を使った当事者同士で直接取引を行うことができる金融概念です。
>DeFiの始め方から運用方法まで解説[入門編]
つまり、デジタル上で個別の証明が可能な技術として確立されはじめているからこそ、NFTという技術へと発展し、さまざまな分野に浸透しはじめています。
NFTの活用方法

NFT×コンテンツの相性が高い
NFTという技術は、様々な分野で活用されはじめています。
特にアート・芸術分野などエンタメ要素が絡むコンテンツにおける利用が注目されています。
モノの価値の一つに希少性があります。
仮想通貨にしても国の通貨にしても、発行数というものが設定すること、流通量がある程度決まっているからこそ、所持することで希少性があるといえます。
例えば、実空間の話で例えると、一つの書籍があるとします。
単なる記録としてのデジタルデータの価値よりも、将来有名な作家となり、その作家の初版本だったり、著者のサイン入りというある程度数が限定された非代替性に価値が付きやすいですよね。
こういった体験そのものを情報空間である、デジタルの世界に持ってきた技術がNFTといえます。
それがデジタル上で行えるようになるということは、流通面や在庫をするというリアルでは当たり前であったことの概念を変革し始め、国という枠も軽く飛び越え、さまざまな人が取引を容易に行えることもメリットの一つではないでしょうか。
なかなかデジタルネイティブ世代でないと、この概念の本質を理解することは難しいかもしれませんが、現在目まぐるしく変化している世界に乗り遅れないためには、その世界に触れてみることからスタートすることがいいかもしれません。
百聞は一見にしかずです。

NFTアートの実用例
CryptoPunks(クリプトパンクス)
NFTアートの走りであるCryptoPunks(クリプトパンクス)を例に挙げます。
CryptoPunks(クリプトパンクス)は24×24で構成されたドッド絵でデジタル画像のNFTアートです。

これはデジタルデータで構成されたアート1つ1つに、所有権をブロックチェーン技術(イーサリアムブロックチェーン)で記録されたNFTアートです。

2021年8月にクレジットカード大手のVisaが購入したことでも話題になりました。
日本では、イケダハヤト氏、manabu氏、avexの松浦会長など、各分野のインフルエンサーの方々も購入したことでも、何かと目にしたことはあるのではないでしょうか。

当時は無料で配布されていた時代もあったようで、今ではその価値がとてつもなく高騰していて、1000万円を軽く超えるような価格で取引されています、、、!

ドッド絵のデジタルデータにそんな金額がつくなんて、誰も夢にも思いませんよね?(すごい世界です)
クリプトパンクスのデジタルアートは実用性というより、希少性のあるデジタルアートという位置付けで、コレクションとしての価値が高騰しているようです。
Twitter CEOのJack Dorsey(ジャック・ドーシー)氏の初ツイート

2021年3月下旬には、Twitterの共同創設者であるジャック・ドーシー氏の初ツイートをNFTにして、デジタルプラットフォーム「Valuables」でオークションにかけました。
その後、そのツイートは約3億で落札されました。
(そのお金は全額寄付されたようです)
落札した方は、仮想通貨TRONネットワークのOracleシステムBridge Oracleのハカン・エスタビ氏で、「これはただのツイートではない。数年後には、これに「モナ・リザ」と同じくらいの価値があることにみんなも気づくだろう」とツイートしています。
まだまだ新しく生まれた概念ですが、世界的に著名な方も注目しているということは、こういった活動を見ていると、今後ますますの成長が期待できますよね。
NFTコンテンツの将来性

NFTコンテンツは、いわゆるNFT専門のマーケットプレイスで売買されます。
あくまでNFTは技術なので、こういったコンテンツなど掛け合わせることで価値を生みます。
なぜNFTという技術がアート、芸術分野で注目されているのかというと、アナログにおける2次流通を例に挙げるとわかりやすいと思います。
2次流通とは、いわゆる中古販売(転売)を指します。
NFTマーケットプレイスでは下記のような仕組みでコンテンツを流通〜販売をしています。
特に活発に取引されているマーケットは、海外のOpenSeaです。
NFTコンテンツの取引高のシェアを、およそ9割がこちらで世界的取引されています。

これまでは中古本やCDなどはそれを購入した所有者が売った際にはその所有者にしか利益が入りませんでしたよね。
しかし、クリエイターが製作したNFTコンテンツの場合には、イーサリアムのスマートコントラクト技術で、あらかじめ「製作者へ販売額の○%利益還元する」という設定を付与することが可能です。
デジタル上で転売が行われるたび、自動的に製作者の元へも売り上げの一部の利益が還元されるということが可能になりました。
※スマートコントラクト
「契約の自動化」を設定できるプロトコル(電気的な信号)です。
イーサリアムブロックチェーン上で、一つのブロックとして、契約や様々な定義を書き込む仕組みで運用すること可能な技術。
元の価値が高くなればなるほど、その価値も大きくなり、誰もがwin-winな関係になれます。
これは、クリエイター側にも大きなメリットですよね。
NFTマーケットプレイス、コンテンツ利用について、こちらの記事で詳しくまとめていますので、よろしければご一読ください。
正直な話、OpenSeaなどの海外のマーケットは初心者には色々とハードルが高いです。(そもそも英語で全てやり取りされています)
シンプルに説明すると、まず仮想通貨取引所の口座開設とデジタルウォレットが必要になります。
これから仮想通貨を始めるなら、国内最大級の利用者を誇るコインチェックがおすすめです。
詳しく知りたい方は、こちら。
これは敷居は高いと思われる人におすすめすることは、まずNFTの仕組みを体験してほしいということです。
日本にも、NFTアートを購入しやすい仕組みで展開しているサービスがあります。
国内NFTサービス →HEXA(ヘキサ)

NFTがどういった仕組みなのか体験するのにおすすめなのが、HEXA(ヘキサ)という日本で生まれたサービスがあります。
自分自身で、画像やイラスト、ツイートなどのNFTコンテンツとして発行から販売ができます。
もちろん二次流通の際の発行元にも、ロイヤリティが入り続ける仕組みも体験できます。
(もちろん、商品がずっと流通しつづければの話ですが)
仮想通貨とウォレットの作成も必要なく、日本円で販売な可能なサービスなので、すぐに利用することができ、手数料などもかかりません。
本格的にNFTサービスに触れると、何かと手数料などお金が思った以上にかかる部分が多いのですが、こちらはその心配もなく、気軽に楽しめると思います。

マーケットでも頻繁に取引されていて、2次販売もちらほら見かけます。
初めての人は難しいかもしれませんが、体験してみる方が一番早いですよ!

HEXA NFT第一号は、最近NFTコンテンツを賑わせていたあの与沢翼さんも利用しています。
落札価格がちょっと異次元なのはさすがですが、仮想通貨やNFTについても最前線で活躍されている一人でもあります。
著名な方が一時的でも所持している事実も記録されるので、誰々が持っていた〇〇という付加価値も付き、さらに価格が高騰しそうですよね。
コンテンツビジネスと親和性の高いNFT技術は、今後より成長著しい産業になる可能性は非常に高いと思います。
こういった仕組みが、どこかの企業や中央集権的な管理者がいない状態で使用できる仕組みが確立されるつつあるからこそ、NFT活用における最大の魅力として捉えられ、盛り上がっている背景のひとつと言えるのではないでしょうか。
ますます目が離せない世界ですね!
それでは!